乳がんの外科的生検:長い1日パート6
- iamdiver02
- 5月17日
- 読了時間: 3分

朝陽が見えた。この新しいゴールドコーストのプライベートホスピタルは東西南北にガラス張りのラウンジがあり、美しい朝陽も夕焼けもしっかり見ることができる。以前10日も入院していたから勝手知ったる病院だった。
オーストラリアには病院の選択肢がある。プライベートの保険をかけていれば、プライベートホスピタルへ、なければ、パブリックホスピタルへ。ただし、プライベートの保険があってもパブリックホスピタルに行く人もいる。パブリックは基本的には無料。政府がお金を出してくれる。それぞれ良し悪しはあるが、早く治療を受けたければプライベートの方が良い。もちろん急を要すれば、パブリックでも早めに治療にかかってくれるが、命に別状がない場合は、順番待ちとなる。私はパブリックホスピタルに入院したことも、かかったこともないので、詳細は良くわかりません。そこで、ここではゴールドコーストのプライベートホスピタルでの体験に限ります。
さて、気持ち良くなったら家に帰りたい。オスカー君のことが心配で。。心配で。。
しかし、退院は10時とか。。担当医の回診があるまでは退院の許可はおりない。イライラして早く退院させてくれと来るひとごとにうったえる。ここは、表現すればそれなりの効果があるところだ。その日の看護婦さんは20代。それでも、結婚して子供がいるというのでびっくり。また、ここで、ワンコの話になった。ワンコの話か、日本の話をすれば、会話は弾む。ワンコの話はお互い写真を見せ合うことになる。携帯電話は便利だ。すぐに見せることができる。
彼女はつい最近愛犬が病気だったので、母親が安楽死させ、すぐに次の愛犬を飼う決心したとあっけらかんと言っていた。若さなのか、性格なのか、決断の速さにびっくり。私には無理。まずは安楽死の決心ができるかどうか。
さてこの日は看護婦さんたちがなんかパジャマのようなのを着て歩いている。基本的にはユニフォームはこの病院にはない。で、どうしたの?そのパジャマって聞いたら、金曜日はこんなのを着て楽しむ日なの。でもね。。どこから見てもパジャマにしか見えないけどな。。?!っていったら、可愛いでしょうと居直られた。
今回はついてないことばかり。ディナーも滅茶苦茶だったけど、朝食も同じ。トースト2枚とオーダーしているのに1枚。。早くここをでたいがますますつのる。それに泊まる用意をしてなかったから歯も磨けないシャワーを浴びてもシャンプーもない。。
やっとニコニコ顔で私の担当医が「ああ、気持ちよくなったようだね」「結果がでたら、すぐ電話するから」と。彼はイランから来た外科医だ。ここのドクターたちはストレートに話をする。それに、みんな白衣をきていないから、見舞い客かレントゲン技師か医師かはほとんど区別がつかない。
やっと解放されたのは10時近く、友人に迎えに来て貰って、オスカー君のもとへ。まるで、一晩、牢に入れられたようだった。しかし、病院の看護婦さんたちには感謝。こんな私を一生懸命に看護してくれたし、会話も弾んで退屈しなかった。
そういえば、前回も看護婦さんたちは面白可笑しく、退屈しなかった。みんなあっけらかんとしているし、話好き。時間さえあれば、話をしてくれるから退屈しない。
長かった。本当に長かった。前の日の朝6時半から始まって、次の日の10時頃まで。。こんなに長かった一日は人生に何度あったかなと!?
















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