オスカー君、さようなら。。最期は突然やってきた。
- iamdiver02
- 7月19日
- 読了時間: 4分
オーストラリアは真夏。その日も太陽がギラギラと照って暑い日だった。空には雲もなく、海は真っ青で信じられないほど美しかった。
オスカー君の後ろ脚が使えなくなって、トイレに自分で行けなくなってからの病気の進行は早かった。驚くほど速かった。そのころから、痛みがひどいのか、苦しいのか、自由に自分で行けないのが歯がゆいのか。。悲鳴のような声を上げるようになった。寂しげで、訴えるような、そして胸を突くような声だった
後ろ足が使えなくなったのは木曜日の午後。金曜日に獣医にいって追加の痛み止めをもらい、友人に来てもらった。もう、鎮静剤も痛み止めもきかなかった。こうなったら、24時間見ていなくてはならない。私は夜はほとんど寝られなくなった。苦しんでいる姿をみて、もう、楽にしてあげようと決心した。とりあえず、この週末だけは一緒にいて、月曜日に楽にしてあげようと。胸を突くような声を聴いて、体をさすって、「もうお兄ちゃんやガールフレンドだったデージーちゃんのところに行っていいよ」と話しかけた。土曜日になって、友人ともうあまり時間がないから、好きな海に連れて行ってあげようと、ビーチにいった。 太陽の反射で水面はギラギラお星さまが一杯あるかの如く光っていた。
オスカー君をビーチから浅瀬に連れて行った。暑い日の海水は気持ちがいい。その海水の中に体を浸して、とても気持ちがよさそうだった。叫び声もなく、静かな波の繰り返しに体を任せていた。友人がカートに載せてビーチを歩いたが、疲れるといけないと、適当にして、家に戻った。通常は海水でびしょぬれになった体をランドリーのシンクで洗うことにしているが、それは無理そうだったので、オスカー君のプールにと買った大きな洗面器に水をいれてその中に座らせた。水に浸かってこれも気持ちよさそうに、笑顔まで作っていた。
これなら少し大丈夫かなとすっかり安心した単純な私は車でオスカー君の好きなトリートを買いにいった。前の晩1時間ほどしか寝られず、6週間十分な睡眠もとらずラウンジのソファで寝ていた私は家に戻ると、さすがにすごい睡魔に襲われて寝てしまった。また、今晩も頑張らなくてはと。オスカー君はまた悲鳴のような声を上げ始めていたが、友人に任せて、私はとにかく深い眠りに入ってしまった。なぜあんなに眠かったのかわからない。一度起きたがまた寝てしまった。2度目に起きたときに友人が15分くらい前に息を引き取ったと教えてくれた。
あっけなかった。オスカー君はママが月曜日になっても安楽死なんて決心できないと、早めに逝ってしまった。午前中あんなに元気だったのに。。
どうしてそばにいてあげられなかったのか。どうして寝てしまったのか。どうして友人が起こしてくれなかったのか。自分自身とか友人に腹が立った。でも、友人も息が荒くなって、急に止まったから、まさかと思ったと。考えてみれば、最期がどんなものか友人も私もわからなかったのは当然だと。オスカー君許してね。
階段を降りると、まだ暖かい体で、動いているようにも見えた。 早速、ペットの葬儀やさんに引き取ってもらった。2時間くらいしてきてくれた葬儀屋さんに抱いて渡そうと思ったら、もう、すごく重くて持ち上げることはできなかった。真夏の暑いとき、外は30度を超えている、家に置いておくことはできなかった。大好きなぬいぐるみと一緒にさよならを言った。
どうして、そんなに早く葬儀屋さんに来てもらったのか?どうして、寝てしまったのか?と自分に問いただしたけど、答えはない。そう。。もう苦しまなくても良いし、6週間のうちに十分お別れをした。魂はもうあの時点でお兄ちゃんやガールフレンドのワンちゃんのところに行ってしまったのだ。
思い切り泣いた。でも、オスカー君もう苦しまなくていいから。。虹の橋の向こうで、お兄ちゃんのハッチ君やガールフレンドのデイジーちゃんと思いっきり走りまわってね。今でも悲しい。。でも、私ができることはできる限りしたと思いたい。何を言っても、思っても、オスカー君はもう帰ってこない。
これからはママの心の中に一緒にいてね。。















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