オスカー君とハッチ君は全く違う性格だった。
- iamdiver02
- 6月26日
- 読了時間: 3分

オスカー君は手のかからないワンコだった。甘えん坊のお兄ちゃんハッチ君は私の膝に載かってきたり、抱っこされるのが大好きだったのに、オスカー君は少し離れたところで抱っこをせがむことはないどちらかというとちょっとクールなワンちゃんだった。
ハッチ君はとても頭が良いワンコだった。どちらかというと、学者タイプ。オスカー君は水泳が大好き。グランドハケットやイアンソープ並みのスポーツマンタイプ。人間と同じ、”犬“にも性格がある。
ちょっと古いたとえになるが、オスカー君は豊臣秀吉、「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」のタイプだった。オスカー君は座って待つ 徳川家康「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」タイプだった。
思えばいろいろな出来事があった。
ある時、隣の家の人が「あなたのところのワンコが昼間外にでて歩いているけど。。」びっくりしたのは私だけではない。早速、前旦那がフェンスをチェック。見つけた!見つけた!すごく小さい隙間がフェンスの下に。そこから出ていたのだ。ただ、頭の良いハッチ君は前旦那が戻る時間にはちゃんと戻って出迎えていたから私達は全く気付かなかった。早速、そこをコンクリートで固めて一件落着。オスカー君もいたのだけれど、彼はそんな隙間を無理して通るくらいならジッとしていたほうが良いと外には一度もでていなかった。
ワンコと歩くファンドレイジングのイベントに行ったとき、リードを付けなくていいコーナーで他のワンコと遊べる場があった。ハッチ君は嬉しくて、大きなワンコ小さなワンコを問わず、遊び回っていた。一方で、オスカー君は沢山いるワンコにびっくりしたのか、真ん中に立って、動かない。前旦那が急いで遊び場の外へと移動させた。
会社の同僚がワンコ(トイプードル)2匹を連れて遊びにきた。大きな庭のある家に住んでいたから、ハッチ君は友達が来たというので、はしゃぎまくり。オスカー君は離れてボーとみていた。ハッチ君は甘やかされて育ったから、時々は弟イジメに。そんな時もオスカー君は黙ってイジメられるままでいる感じのワンコだった。
そんなオスカー君、ある日、表玄関で遊んでいたので、安心してちょっと目を離したすきにみえなくなってしまった。パニックになった私達はそこら中を探したのにどこにもいない。ハッチ君はやっと邪魔者がいなくなって嬉しいのか尾を振って私達に協力する気はない。諦めかけたときに、迎えの家のサイドゲートの下からこちらに戻ってくるのがみえた。迎えのワンコに挨拶にいったのかお家を偵察にいったのか。。それが最初で最後の冒険だった。
冒険といえば、ハッチ君はすごかった。バイロンベイの山に遊びに行ったとき、庭に出して置いたら、見えなくなってしまった。フェンスもない山の中。。4-5時間探しても見つからなかった。パニックになってお互いを責めたり。もう、私は泣き顔に。まだ、2-3歳の時だっと。外は暗くなっていた。。。私達はもう諦めの境地に入った。ところが、アッと思ったら、何事もないような顔をして、ハッチ君は元の場所に戻ってきたのだった。だれもがびっくりの行動でした。そればかりではない。母屋のワンコとすっかり仲良くなった。帰り際には車のエンジンをかけて、ハッチ君を車に載せていると、その隙間に、大きなワンコ友達が私達の車にちゃっかり座りこむという喜劇も。。
オスカー君にはそういう意外な行動はなかった。良い家族に囲まれて育ったお坊ちゃまのように。















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